アルインコ初の800MHz帯の特小ラジオマイクB型機

2023年11月26日

420MHz帯以外の特定小電力無線のラジオマイクB型

ラジオマイクに着眼した新規格のデジタルガイドシステム「DJ-TX80」と「DJ-RX80」を発表

アルインコから800MHz帯のラジオマイクB型の仕組みを使ったデジタルガイドシステムに使用できる通信機が発表となりました。
型番は、送信機がDJ-TX80、受信機がDJ-RX80となります。

型番：DJ-TX80（送信機）・DJ-RX80（受信機）
サイズ：46.8W×74.8H×20.3Dmm
発売時期：2023年11月下旬
価格：オープン

使用できるチャンネルは300MHｚ帯のC型の２倍以上

ラジオマイクでは８００MHz帯以外の300MHz帯を使用したC型と呼ばれているシステムが存在していますが、今回の製品は800MHzのB型を採用することによってB型の2倍以上の運用出来るチャンネル数（28個）を確保することが出来ました。

実はラジオマイクのシステムも「特定小電力無線」のカテゴリーに分類されており、その歴史も古いので、技適も「旧技適機」が存在しています。
以前問題になった「旧技適機が使えなくなる問題」に直面していた時代もありました。
実際には「当分の間」と言うことで旧技適機も従来通り使用できることとなって一安心でしたが、ある日を境にラジオマイクの旧技適機が不法な無線設備となる危機にあったわけです。

もちろん、今回発表されたアルインコの製品は「新技適」なので末永く使えるものですから、安心して導入することが出来ます。

主な仕様

【主な仕様】
●　高さ74.8mm x 幅46.8mm x 電池収納部の突起除く厚さ20.3mm（厚さ最大27.7mm）のコンパクトボディ、本体の軽さはアルカリ乾電池を含んで約80gと超軽量です。(共通）
●　カラーは送信機がシルバー、子機はブラックで違いは一目瞭然。ボディは頑丈なポリカーボネート製です。
●　電池は単３アルカリ乾電池１本の他、専用Ni-MH充電池に対応します。オプションの5口チャージャーで最大５台、さらにスタンドをもう1台連結すればACアダプター1つで10台までの充電が可能、またシングル充電器もご用意しています。（電池メーカーの汎用品は形状が違うため充電できません。電池は従来のDJ-TX/RX31シリーズ用と共通です。）
●　送信機は送信中の自分の声をイヤホンでモニター可能、送信ミスを防ぎます。
●　占有帯域幅の広いデジタルGFSK変調なので人の声は勿論、チャイムや音楽も自然な音で送信します。
●　受信機は使う電池の種類、操作音やディスプレイ照明の要否、加えて送信機はマイク感度や自声モニターのオンオフなどがカスタマイズ設定できます。
●　送信操作はボタンをワンタッチ、もう一度押すとオフになるホールドのほか、ボ
タンを押しているときだけ送信のPTTモードと、電源を入れたら3秒後に送信が始まる
オートモードを採用しました。
●　受信機にはスキャン機能を採用、送信機の信号を自動で探して、見つかると止るのでチャンネル合わせが簡単です。（混信のある環境では使えません）イヤホンの異常は断線検知機能によりディスプレイに表示します。

【参考】
・イヤホンマイクのイヤホンは、自分の送信中の声をモニターするためのものです。モニターする必要が無ければ不要です。
・DJ-TX/PX80共、防水・防塵ではありません。屋外での使用はご注意ください。
・海外では日本の無線機器の運用は電波行政の違いから違法となります。国際会議などで事前の許可を得ている場合を除いて、海外でのご使用はお控えください。

【チャンネルについて】
800MHzラジオマイクは高音質で送信できるよう電波の幅が広くなっています。このため近接したチャンネルとは混信が起きやすく、同じ場所で共用できるチャンネル数は10波程度と言われています。複数のグループでお使いの時はなるべくチャンネル番号が離れるように設定してください。送信していないときに受信機をスキャンさせると使われているチャンネルが判明します。混信しないよう、なるべくそこから遠いチャンネルをお選びください。

【使用可能時間と充電時間の目安】
● 単3形アルカリ乾電池 / 約10時間
● ニッケル水素バッテリー/EBP-179 / 約 9時間
※上記の時間は弊社の定める規格で測定したもので、ご使用の条件によっては大きく異なる場合があります。

空のニッケル水素バッテリー/EBP-179 (1900mAh )を満充電するのに約 6時間かかります。すべての充電器に共通です。

【電波の届く範囲】
● 運動場のような障害物のない屋外の平地で40～60m程度
※屋内は建物の形状、壁などの障害物の有無で大きく変わります。