西無線NTS-115A・NTS-111B最新ロットは技適手数料値上げ回避

技適手数料が値上げNTS-115A・NTS-111Bに及ぼす影響は?

最新ロット出荷分については従来価格維持

技適手数料の大幅値上げが10月から行われます。
手数料値上げに伴って無線機の価格への影響も少なからず発生することが分かりました。

西無線のNTS-115A・NTS-111Bはギリで値上げを回避!

技適手数料の値上げは2023年10月1日から行われます。
10月1日以降に受け付けた申請については、値上げ後の手数料が発生しますが、10月以前に受付て10月以降に試験となった申請については旧料金が適用されると言うことです。
そこで新技適対応機を製造販売している西無線へ取材を行いました。
結果的には、NTS-115A・NTS-111Bの最新ロット製造分については10月以降の試験ですが、既に申請自体は行っているため技適費用は旧料金が適用されるため、販売価格は従来のままであるということです。

しかし、次回ロット以降は技適の手数料が大幅に値上げされるため、従来の製品価格で値上げ分を吸収することは非常に難しいとコメントしていました。

具体的な技適費用とは

実際の自適費用を見てみたいと思います。
実は値上げされるのは、技適の試験費用だけではなく「基本料金」も値上げされています。
実際の金額を見てみましょう。

2023年9月まで
基本料金 ¥20,000
1台目 ¥16,000
2台目以降 ¥12,000

2023年10月以降
基本料金 ¥36,000 
1台目 ¥30,000
2台目以降 ¥21,000

西無線では一般財団法人テレコムエンジニアセンター(通称TELEC=テレック)で技適を取得しているので、テレックでの技適取得手数料となります。
他の技適認証機関での手数料については調べていません。

原稿執筆時のNTS-115Aの価格は¥152,000円(税別)です。
単純に2台目以降の値上げ差額分の¥9,000円が価格へ転嫁された場合の販売価格は¥161,000(税別)となります。
またNTS-111Bの販売価格は¥91,500円で単純に¥9,000値上げされるとなると¥100,500円(税別)とかなりの値上げ率となります。
実際には、部品の調達コストや輸送費、人件費の高騰など、原価計算には色々な要素が絡んでくるため単純な計算では予想できませんが、次回ロット以降は値上げ必至となるでしょう。

アマチュア無線機には影響なし!

今回の技適の値上げは市民ラジオ(いわゆる合法CB機)に付いての話です。
アマチュア無線機について工事設計認証の手数料は、JARDとしては10月以降値上げの予定はないと言うことなので、工事設計認証手数料の値上げを根拠にした価格面への影響はないと思われます。
ただし、デジ簡や特小、デジコミなどは不明ですが、テレックが技適の手数料を値上げ(一部を除く)することから、10月以降に希望小売価格が値上げされる可能性もありそうです。